
「これ便利そう」「これ必要かも」と思って買ったものが、気づけばほとんど使われずにクローゼットに眠っている...
家の中がもので溢れ、必要なものがすぐ見つからない…
片付けても片付けても、なぜかすぐ散らかってしまう…
そんな悩みを抱えていませんか?
実はこの悩み、ちょっとした工夫を知るだけで驚くほど簡単に解決できます。
暮らしをスッキリさせる一番の近道は、「物を減らす方法を正しく知ること」と「物を増やさない習慣を身につけること」です。
私自身もかつては物をため込みがちで、特に古着が大好きで集めすぎて、気づけばクローゼットに収まりきらず、部屋のあちこちに山積みに…。
ところが、実際に着ていたのはほんの一部だけ。この事実にショックを受け、思い切って“物を手放す暮らし”を始めました。
この記事では、物を減らすこと、そして物をためない方法を、3年かけて模索してきた私が、
「これは効果が期待できる!」と感じたものだけを厳選してご紹介します。
以下の目次から、気になるところをぜひチェックしてみてください!
実体験に基づいて厳選した【物を減らす方法6選】
1.「1年以上使っていないもの」は手放す
「いつか使う」「来年着るかも」と思って残していても、1年以上出番がなかったものは、ほとんどの場合、これからも使うことはありません。
とはいえ、「たった1年使わなかっただけで捨てるなんて、もったいない…」と感じる方も多いはず。私も以前はそう思っていました。
そんな方におすすめなのが、”保留ボックス”をつくる方法です。
1年間使わなかったものをその”保留ボックス”に入れ、さらに1年経っても出番がなければ、迷わず手放しましょう。
私自身、この方法を取り入れてから物への執着が減り、スッと手放せるようになりました。
2.同じ用途の物は「最低限必要な数」に絞る
バッグやペン、雑貨、スキンケア用品、調理器具など…。気づけば、同じ用途のものが増えてしまいがちですよね。ですが、基本的に用途が同じ物は「最低限必要な数」に絞りましょう。例外として、トイレットペーパーや洗剤のように、日常的に消費するものは、気にしなくて大丈夫です。
見直すべきは、なくても困らないけれどお気に入りで手放しにくい物。例えばバッグやぬいぐるみなどは、「お気に入りの数」をあらかじめ決めておくのがおすすめです。
例えば「バッグは5つまで」とルールを決めたら、それ以上は持たないようにしましょう。新しいバッグを購入するときは、その数をキープするために1つ手放す。こうしたルールを徹底することで、自然と物は増えなくなります。
決めた数は、スマホのメモに残しておくと、買い物のときにすぐに確認できて便利ですよ。
3.収納グッズを増やさない
部屋をきれいにしたいと思ったときにやりがちなのが、「収納グッズを買い足すこと」。私も以前は100均などでよく買っていました。
ですが、収納グッズを増やすと「とりあえずここに入れておこう」と物を詰め込み、一見片付いたように見えても、結局どこに何をしまったのか分からなくなります…
大切なのは、まず不要なものを手放すこと。そして、残ったものを用途ごとに整理しましょう。収納グッズは必要最低限で十分です。
4.「便利かも」「安いから」「かわいいから」で物を買わない
「あると便利かも」「値引きされてるから」「かわいいから…」――そんな理由で買ったものほど、結局ほとんど使わずに終わってしまうことが多くありませんか。
私自身も以前は「かわいいから」「値引きされているから」という理由で、テーマパークのグッズや半額セールで売られていた靴や洋服を大量に買っていました。でも結局、買った大半のものは1年以上出番がなく、手放すことになりました (泣)。
購入前に大切なことは、「いつ」「どんな場面」で使うのかを具体的にイメージできるかどうか。もし明確な使い道が思い浮かばなければ、その買い物は一度立ち止まった方がいいサインです。
例えば「週末の外出で必ず使う」「今ある◯◯が壊れたら買い替える」など、はっきりとした目的がある場合だけ購入する、とルールを決めると無駄買いを防げます。
一瞬のワクワクで物を増やすのではなく、本当に必要なものを選ぶ習慣が、すっきりとした暮らしにつながります。
5.使う予定がない贈り物は手放してOK
人からいただいた贈り物は「せっかくもらったものだから…」と手放すのをためらってしまいますよね。
けれど、使わずにクローゼットの奥にしまっていたら、それは贈ってくれた方の想いを活かせていない状態かもしれません。感謝の気持ちはしっかり心に残しつつ、「今の生活に必要かどうか」を基準に考えてみてください。
思い切って手放すことで、贈り物をただの”モノ”としてではなく、”良い思い出”として残すことができます。
6.写真やデータに残して物を手放す
思い出の品は「大切だからこそ手放しにくい…」と感じるものですよね。誰にとっても、思い出の品を手放すのは簡単なことではありません。
そんなときは、思い出の品をしまう“専用スペース”を、あらかじめ決めておくのがおすすめです。そこに収まりきらなくなったものは、写真やデータに残して手放しましょう。形はなくなっても、記憶や写真の中でいつでも振り返ることができます。
これ以上物をため込まないための【物を増やさない5つの習慣】
1.新しいものを1つ購入する前に古いものを1つ手放す
「新しいものを1つ迎える前に、古いものを1つ手放す」というルールは、物を増やさないための最も有効な方法です。
このルールには、2つのポイントがあります。
①購入前に手放すこと
新しい物を購入してから古いものを捨てようとすると、心理的に捨てるハードルが高くなってしまいます。
そのため「買う前に手放す」を徹底するのがコツです。
②同じ用途のものにルールを適用すること
「洋服を手放したからバッグを買う」というのはNG。あくまで同じカテゴリーのもの同士で入れ替えるようにしましょう。
ルール自体はシンプルですが、習慣にできると、物はこれ以上増えず、常にスッキリとした状態をキープできます。
2.衝動買いを防ぐ「一晩ルール」
欲しいものを見つけても、その場ですぐ買わずに、一晩寝かせてから判断しましょう。一晩寝かせることで、「本当に必要かどうか」を冷静に判断できるようになるので、衝動買いがぐっと減ります。
私もこの方法で、たくさんの無駄買いを防いできました。
(余談ですが…)
以前、私は絵画を集めていた時期がありました。素敵な作品が次々と出てきて、物欲センサーが常にオンの状態(笑)。ある時、とても気になる作品があって「今買わないと取られるかも!」と焦ったことがあります。けれど眠気に負けてその日は購入を見送り、翌日になって考え直すと「昨日の熱は冷めているし、今は無理に買わなくてもいい」と冷静に判断していました。
つまり、一晩寝かせるだけで感情が落ち着き、必要かどうかを冷静に見極められるようになります。
3.「他で代用できないか」を考える
新しいものを買う前に、まずは家にあるもので代用できるものはないか、チェックしてみましょう。
「似たような役割のものが、すでにあるかも?」と探してみると、案外代用できるものが見つかります。
例えば、収納ボックスを買う前に空き箱で代用したり、キッチングッズを買う前に別の器具で工夫できたり…。
「買わなくても工夫したら代用できた!」という経験が増えると、物を減らせるだけでなく、ちょっとした達成感も味わえます。
4.レンタルやシェアサービス・中古品を活用する
使用頻度が少ないものは「買わずに持たない」という選択肢もあります。
例えば、ベビーカーやキャンプ用品、浮き輪など「ある期間だけ使用するもの」や「場所を取るもの」はレンタルやシェアサービスを利用するのがおすすめです。
また「頻度は低くないけれど新品で買うほどではない…」というものは、中古品を選ぶのも一つの手。価格を抑えられるうえ、環境にも優しい選択になります。
必要なときだけ借りたり、中古品を取り入れたりすることで、無駄な出費や収納スペースを削減できます。
5.定期的に見直す習慣をつける
定期的に持ち物を見直すことは、部屋を物で侵食されないための大切な習慣です。
おすすめのタイミングは、季節の変わり目や引越し前など。
「1年以上使っていないもの」「今の暮らしに必要かどうか」を基準に振り返ってみましょう。
最低でも半年に1回は、物の量をチェックして不要なものを手放すのが理想です。忘れないようにカレンダーにリマインダーを設定しておくと、自然と習慣化できるのでおすすめです。
実際に暮らしがどう変わったか【物を減らすことで得られるメリット】
物を減らしてから、部屋がスッキリしたことはもちろん、精神的にも良い効果があると実感しています。ここでは、実際に感じたメリットをご紹介します。
1.片付けが楽になった(すぐに片付く)
以前は物が多すぎて、片づけてもすぐに洋服や本を出しっぱなしにしてしまい、1週間後にはまた散らかった部屋に逆戻り…。そんな日々が当たり前でした。
でも、必要最低限の物だけになってからは、出したものが部屋を占領することもなく、片付けにかかる時間もぐっと減少。片付けることへのハードルが低くなり、今では友人を呼んでも恥ずかしくないくらいの部屋を保てるようになりました。
2.引越しの荷造りが楽になった
不要な物が減ると、用途ごとに段ボールへまとめやすくなり、荷造りがスムーズになります。物が多いと「とりあえず隙間に詰め込む」ことが多かったのですが、それがなくなりスッキリ。段ボールの数も減り、引越し後の荷ほどきも楽になりました。
3.視界がクリアになると頭の中もクリアに
物で溢れていた頃は、散らかった光景が目に入るだけで疲れたり、気が散って集中できなかったり…知らず知らずのうちに自己肯定感まで下がっていました。家は本来リラックスできる場所なのに、「物」という存在に脳が反応して、無意識に頭を使ってしまっていました。
今は物が減ったことで、視界に入る情報が少なくなり、頭の中もクリアに。自然とやりたいことに集中できたり、心からリラックスできる時間が増えたなと実感しています。
4.必要なものがすぐ見つかる
物が少ないので「どこにあるんだっけ?」と探す時間がほとんどなくなりました。探し物がなくなるだけで、日常の小さなストレスがぐっと減ります。
5.支出が月数万円減った
無駄な買い物が減ったことで、自然とお金が貯まるようになりました。以前は「セールだから」「かわいいから」とつい買ってしまっていたものも、一度立ち止まって考える習慣がついたおかげで、毎月の支出が数万円減り、家計が安定してきました。
6.シンプルなものを好むようになった
かつてはパッと目を引く奇抜な配色やデザインの服やインテリア雑貨が好きでしたが、部屋が片付くにつれて、派手でかっこいい物も良いと思いつつ、シンプルな色やデザインに惹かれるようになり、生活に多く取り入れるようになりました。余計な装飾がない分、物が部屋に自然になじみ、落ち着いた暮らしを楽しめています。今では「シンプル7:カラフル3」の割合でインテリアづくりを楽しんでいます。
まとめ
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
ご紹介した方法の中で「これならできそう」と思えるものはありましたか?
まずは無理なく取り入れられることから始めてみてください。
また、物を増やさない工夫として「買う数を決める」「ルールを設ける」といった方法もありますが、あまりに縛られると心が満たされなくなってしまいます。大切なのは、無理のない範囲で続けられることです。
最後に、一人ひとりが心地よいと感じる空間は人それぞれ。
ぜひあなたに合ったやり方を見つけて、「物が少ない暮らしの心地よさ」を感じてみてください。
ご覧いただき、ありがとうございました。

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